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転職によくある動機と伝え方【言い方次第でガラリと変わる】

転職によくある動機と伝え方【言い方次第でガラリと変わる】
ABOUT ME
たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

転職活動で重要になるのが志望動機です。

志望動機の伝え方1つで採用の合否が決まる場合も少なくありません。

正しく伝えようとする気持ちも大切ですが、それよりも採用される動機の伝え方をする方が重要です。

私も大手証券会社への転職で志望動機についてはかなり考えました。

転職エージェントの力を借りながら無事に転職して年収1000万円超えが実現できました。

採用されたのは志望動機が関係していたと実感しています。

この記事では、良い印象・悪い印象を与える転職の志望動機を紹介します。

転職のよくある動機の伝え方

ここでは、転職のよくある動機の伝え方を紹介します。

給料をUPしたいことが動機だった場合の良いと思われる動機・悪いと思われる動機

私は給料UPを目的に転職を考えたので、志望動機にも給料UPを入れました。

給料は仕事に対する対価であり、仕事ができない人材に高い給料を支払う余裕はありません。

ただし、給料をUPしてもらうためには「自分に何ができるか」について伝えることが大事です。

<OK例>

「前社では証券会社で営業の仕事をしていました。営業成績は常にTOP3になるように努力し会社の利益に貢献したと自負しております。働くうちにグローバルな場で仕事がしたいと思うようになり、海外と強力なネットワークを持つ御社で働きたいと思うようになりました。過去の営業経験を活かし、御社でもより魅力的なサービス提供の貢献ができるように貢献していきたいです。社員のモチベーショアップを図る取り組みも積極的なため、高い向上心を持って仕事に取り組んでいきたいです。」

┗メインの動機はグローバルな世界で働きたいという内容で、「モチベーションアップを図る取り組み」という部分で暗に給料UPを期待していると伝えています。

<NG例>

「給料や待遇、福利厚生の充実度に惹かれて御社を志望しました。やりがいのある仕事をするのが魅力的ですが、生活するためにはお金が必要です。御社に入社した際には、給料や待遇に見合った働き方ができるように頑張ります。」

┗給料や待遇を前面に出し過ぎている。「給料が下がったら辞めるのか?」と担当者に思われてしまいます。

職場の人間関係を変えたかったことが動機だった場合の良いと思われる動機・悪いと思われる動機

上司や同僚との関係悪化、取引先とのトラブルなど、人間関係が理由で転職をするという方もいるでしょう。

人間関係が理由の退職についてはストレートに伝えないのが鉄則です。

どんな理由があっても人間関係で辞めると面接官に伝えることはネガティブな印象を持たれてしまいます。

この場合、退職の理由はできるだけ前向きに変えましょう。

嘘をつくのではなく、退職した理由の中で前向きな部分を広げて伝えるのがコツです。

<OK例>

「前職は協調性やコミュニケーションを重視するというよりは、社員が1人1人で動くことが多い職場でした。私は人とのつながりを大切にできる協調性とチームワークが重要な職場で働きたいと思い退職を決めました。」

┗他の社員との関係性の悪さを「1人1人で動くことが多い職場」と表現し、多くの企業が求める「チームワーク」が重要な職場で働きたいという理由にしています。

<NG例>

「前職は上司との関係性が上手くいかず、同僚とも競争で十分なコミュニケーションをとることができない職場でした。信頼できる上司や同僚と働ける職場で働きたいと思い退職を決意しました。気持ちを新たに御社で働きたいと考えています。」

┗人間関係が辞める理由になっており、採用する側は「人間関係が上手くいかないとすぐに辞めてしまうのでは?」と不安になります。

労働時間を変えたいことが動機だった場合の良いと思われる動機・悪いと思われる動機

「残業が多い」、「休日出勤がある」など、労働時間を理由に転職したい方もいます。

労働時間を変えたいことが動機で転職する場合、労働時間が耐えられなかったという愚痴ではなく自分なりに努力したことも合わせて伝えるのがコツです。

<OK例>

「前職では1人あたりの業務量が非常に多く、毎日の残業や休日出勤が当たり前になっていました。業務内容やフローの改善などを提案しましたが、会社の方針もあって受け入れてもらえませんでした。社員の提案を積極的に受け入れてくれる社風の御社で、スキルと経験を磨く時間を作りたいと思い転職を決意しました。」

┗労働時間が多いという不満だけでなく、改善するために自分が起こした具体策も伝えています。また労働時間だけでなくスキルや経験を磨きたいことが転職理由になっているのも◎です。

<NG例>

「私は資格取得のために勉強するのが趣味ですが、前職では残業が多くて勉強する時間が確保できませんでした。残業が少なく休日出勤がない御社で自分の知識やスキルを活かしたいと思い転職を決意しました。」

┗労働時間が多いことを勉強できない理由にしているのがNG。また転職したい動機が休日出勤や残業が少ないなので、もし残業が必要になった場合に「退職されてしまうのでは?」という不安を面接官は持ちます。

やりがいがないことが動機だった場合の良いと思われる動機・悪いと思われる動機

やりがいがないという理由で転職したい場合、やりがいを求めることを動機にするのはOKです。

ただし、使い方を間違えてしまうと裏目に出てしまうので注意してください。

どんなところにやりがいを感じられるかを具体的に伝えられるかがポイントです。

<OK例>

「前職では個人で仕事を進めることが多く、チームワークやコミュニケーションが重視されませんでした。より広い業務に携わるために会社の仕組み作りや経営戦略などにも関わりたいと申し出ましたが、関連部署はすでに人員オーバーで難しい状況です。そのため、チームワークを重視する御社で働きたいと思い転職を決意しました。」

┗やりがいを求める努力をしたことや実現できる環境でないことを伝え、それを御社で実現できるという前向きな締め方になっている。

<NG例>

「前職を辞めたのは仕事にやりがいを感じられないからです。仕事内容は毎日同じことの繰り返しで楽しみがありません。しかし業務量は多く残業ばかりでモチベーションも上がりません。貴社ならやりがいを持って働けると思い転職を決意しました。」

┗転職動機で前職の愚痴を並べるのはNG。採用する側も単調な仕事を与えたときに「辞められてしまうのでは?」という不安を持ちます。

社風が合わないことが動機だった場合の良いと思われる動機・悪いと思われる動機

社風とは、企業が培ってきた文化や価値観のことです。

会社によって社風は異なり、合うと感じる社風もあれば、合わないと感じる社風もあります。

社風が合わないことも転職動機の1つです。

ただし、安易に社風を志望動機にしてしまうと転職できない可能性が高いです。

自分にとって社風が大切な理由や、その社風によってどんな活躍ができるかなどを伝えるのがポイントになります。

<OK例>

「私は広く社会に貢献したいという理由で金融業界を志望しています。その中で貴社の挑戦を続ける社風に魅力を感じました。世界各国に支店を持ち、グローバルな会社に成長していく御社で、前職で培った営業スキルやコミュニケーション能力を活かして貢献したいと思い転職を決意しました。」

┗どんな社風に魅力を感じているか具体的です。また前職のことを悪く言わずに、退職理由が社風だったこともやんわり伝えられています。

<NG例>

「私が御社を志望するのはアットホームな社風に魅力を感じたからです。社内イベントが多く社員同士の関わりも深いと聞き、コミュニケーションを取りながら心地よい環境で働けると思い求人に応募しました。」

┗アットホームな社風と言っても漠然としています。自分の考え方が伝わりにくいことや仕事に対してどれだけ熱量があるのかも伝わりません。

h3 会社の経営不振が動機だった場合の良いと思われる動機・悪いと思われる動機

会社を辞める理由に経営不振があります。

経営不振が動機の場合、前職に見切りをつけたのではなく、社員としてどんなことを努力してきたかを伝えることが大切です。

採用する側も経営が傾いたという理由だけで辞めたと聞けば。「自社の経営が悪化したときに真っ先に逃げられてしまうのでは?」と不安に感じます。

<OK例>

「勤めていた企業の業績が悪化して事業縮小が決まりました。営業の仕事を続けたかったのですが、サポート部門に異動することが決まりました。その後も社員一丸となって頑張ったけど、業績不振を立て直すことはできませんでした。改めて営業の仕事がしたいと思っていたときに御社の商品に魅力を感じ、営業活動に力を注げると思い応募しました。」

┗業績不振に対し自分ができることを行い、その上で転職を決意したという流れになっています。できる限りのことをしたことが伝わり、会社を見捨てたという印象は持たれにくいです。

<NG>

「前職は業績悪化に伴い、営業から他のサポート部門に異動することになりました。営業の仕事を続けたかったので退職し、営業の仕事に注力できる御社の求人に募集しました。」

┗業績悪化や部署の異動が退職理由になっており、採用側は「異動が必要になったときにそれだけで辞められてしまう」と不安に感じます。

パワハラやモラハラが動機だった場合の良いと思われる動機・悪いと思われる動機

パワハラやモラハラが転職の動機だった場合、パワハラやモラハラを転職理由として伝えるのはよくありません。

パワハラやモラハラを転職理由にしてしまうと、面接官に「あなたにも何か問題があったのでは?」と懸念される可能性があります。

実際にパワハラやモラハラ被害を受けている人もいますが、強引にパワハラやモラハラと言って会社の責任にする人がいるのも事実です。

もし伝えるとしても、パワハラやモラハラなどのワードを使わず、そのようなことがあったことを遠回しに分かるようにしつつ、前向きな転職理由で締めるのがポイントになります。

<OK例>

「前職を辞めた理由は、チームワークを大切にする職場で働きたいと思ったためです。前職はトラブルが起こったときに、まずトラブルを起こした人を集中的に追い詰めるような職場でした。他の部署にも相談して改善を促しましたが、このような状況は解決されませんでした。チームワークを大切にできる職場で働きたいと思い、なおかつ前職で培った知識やスキルが貢献できる御社に応募しました。」

┗パワハラのワードを使わずに、パワハラがあった事実をやんわりと伝えています。

<NG例>

「前職を辞めた理由は、上司のパワハラやモラハラです。度重なる嫌がらせを受けて精神的にもかなりダメージを受けました。これからは心機一転前向きに頑張っていきたいと考えています。御社では前職で培ってきた知識やスキルで仕事に貢献し、さらにスキルアップができると思い応募しました。」

┗パワハラやモラハラを受けたことや精神的にダメージを受けたことまで伝える必要はありません。逃げているという印象を受けます。

採用担当者を不安にさせないことが大事

動機の伝え方の<NG例>を見ても分かるように、動機を伝えるときは採用担当者を不安にさせないことが大切です。

特に前職の悪口を言う求職者に対しては、「採用しても同じように自社が悪く言われるかもしれない」と不安に感じます。

前職のことを悪く言わず、できるだけ前向きな言葉を使うのがポイントです。

たかーし

どんな求職者なら採用したい?採用担当者の立場になってイメージしてみよう!

正しい伝え方で本音をぶつけた方がうまくいく

給料が低い、人間関係が悪い、社風が合わない、会社の業績が悪いなど、さまざまな退職理由があります。

採用するかどうかは採用担当者に委ねられており、少しでも「雇いたくない」と思ったら雇う必要はありません。

求職者の方が立場的に弱くなります。

志望動機は嘘がない方がいいですが、すべてを包み隠さず正直に伝えるのもよくありません。

動機の伝え方の<OK例>のように採用担当者にネガティブなイメージを持たれない正しい伝え方で本音をぶつけることを意識しましょう。

練習したい人は転職エージェントで面談練習してもらうこともあり

転職の動機を伝える練習をしたい方は転職支援サービスの転職エージェントの利用をおすすめします。

私も大手証券会社に転職する際に転職エージェントを利用し、非公開求人を紹介してもらっただけでなく面接サポートも受けました。

転職エージェントは転職希望者なら誰でも利用できる無料のサービスです。

相談して「転職しない方がいいかも」と思ったら、無理に転職する必要もありません。

他にも履歴書や職務経歴書の添削サービスを受けることもできます。

ぜひ、転職エージェントを活用して転職活動を有利に進めましょう。

たかーし

転職エージェントは相談だけでも可!まずは気軽にアドバイスをもらおう

まとめ

転職で志望動機を伝えるときは、採用担当者や面接官を不安にさせないことが重要です。

前職に対していろいろ思うことがあっても、悪口になるようなことを伝えるのはよくありません。

転職してどんなことをしたいか、どんな風に自分の経験を活かせるか、などをイメージすることが大切です。

良い印象を与える動機の伝え方、悪い印象を与える動機の伝え方などを参考に、転職の動機や伝え方について考えてみましょう。

また不安に感じるときは転職エージェントを利用して転職のプロに相談することをおすすめします。